廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。<br />神戸で老人医療にあたる医師漆原は、心身の不自由な患者の画期的療法を思いつく。<br />それは廃用身の切断だった。<br />患者の同意の下、次々に実践する漆原を、やがてマスコミがかぎつけ悪魔の医師として告発していく――。<br />『破裂』の久坂部羊の、これ以上ない 衝撃的かつ鮮烈な小説デビュー作。<br />