最愛の夫の死から一年。<br />三十四歳の深雪(みゆき)はいまだ哀しみをたたえ、いっそう美しさを増していた。<br />会社を経営する義兄・一寿(かずとし)は厚意を装い、浴室に覗きからくりを施した高級住宅に深雪と娘を住まわせ、深雪を経理社員として迎える。<br />数日後、深雪が社長室に赴くと一寿とともに取引先の下卑た社長がいた。<br />もう深雪は被虐の性奴隷になるより他なかった。<br />