事業に失敗した朴秀生は妻子を残して大阪を出奔し、仙台で義兄が経営する喫茶店を手伝いながら糊口をしのいでいた。<br />当然、仕事に専念できず相変わらず酒と女にのめり込み、どん底の極貧生活から這い上がれないでいた。<br />金の呪縛から逃れるために、さらに金に妄執する朴はついに危険な賭けに挑んで……。<br />頽廃の快楽とそれに抗う彷徨の魂の行方は?