愛する姉の涼子が死んだ。<br />華奢な背中の震え、髪の甘い香り。<br />深い情愛と性愛を整理できぬまま、私が彼女の手の中に射精したあの夜、姉は眠っていたのだろうか。<br />結局、私はその答えを確かめられなくなったー。<br />「おじさまがママにしたかったこと、私が全部受けとめてあげるわ」。<br />禁断の快楽に翻弄される男の姿を描く、著者初の長篇情痴小説。<br />