青きを踏む、花曇り、その他の短篇
小説家としてだけでなく、女優、映画監督、脚本家など、幅広いジャンルで活躍する唯野未歩子、初めての電子書籍オリジナル小説。
RADWINPS「me me she」、奥田民生「手紙」、松田聖子「制服」、松任谷由実「青いエアメール」、THE BLUE HEARTS「ラブレター」、矢野顕子「ひとつだけ」、くるり「ピアノガール」。
せつないヒットソングをモチーフに、ささやかな人生を生きる様々な人たちの「片思い」模様を繊細に綴る連作小説です。
「青きを踏む」毎年恒例の花見の午後。
咲き乱れる桜の下、訪れるはずの友人たちを待つ夫をぼんやりと眺めながら、わたしは、夫にまだいえないでいる、授かった命のことを考える。
「花曇り」卒業式。
レースを縫い込んだ制服を脱ぐあたしは、明日から好きなものを着る。
そして、亮くんは、もう二度と会えないひとになる。
いまが、はじめての別れだ。
他、「暴風域」、「冬晴れ」、「五月闇」、「老婦人の夏」、「窓霜」、「ドッグデイズ」6篇を収録。
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