COMIC
GAME
G動画
G写真
ラノベ
通販
いいね
Rank

神様

「私に触れてよ、お願い――。
」同世代の切実なリアルを歌い続ける加藤ミリヤによる、5つの恋愛小説大好きな男の子は、あたしのピンクの小部屋に来てくれない。
形が適さなくて、ひとつになれないんだって。
彼が親友だって紹介してくれたかわいい男の子は、きっと彼のことを好き。
あたしにはわかるんだよ。
「ピンクトライアングル」がりがりに痩せたい。
彼が「かわいいよな」と言ったテレビのなかのタレントみたいに。
私は23歳でこんなダイエット施設にきて、いったい何をやってるんだろう? でも彼の心を手に入れられるなら、何だってできるの。
「シナモン・シュガー」私って、異常なのかな? 自分の恐るべき欲に興ざめする。
一緒に暮らす肌の奥底まで馴染んだ彼を捨ててでも、私の声を素敵だと言ったこの精悍な男に身を委ねたいと願うの?「今夜、一枚残らず脱ぐ準備をしている」みんなはわたしのことを天使と呼ぶみたい。
女の子たちはわたしに頼むの、「わたしの好きなこの彼の、ハートに矢をうって」って。
じゃあわたしは? わたしはどうして彼に矢をうたないの? ぶっきらぼうで不器用な、わたしの王子様。
「羽根のない天使、空を飛ぶ王子。
」退屈にも飽きて、いつもひとりぼっちだったあたしを、壊して新しくしてくれたあなた。
あなたは私の神様。
あなたがわたしを救ったように、きっとわたしもあなたを救えるよ。
この想いを受け止めて、お願いだから――。
「神様」愛なんて知らなかった、いらなかった。
君に出会っちゃうまでは。
加藤ミリヤ小説第三作は、すべて恋愛をテーマにした書き下ろし短編集。




ユーザレビュー
  • 0
  • 0
  • 0



ライトノベル・小説
©LOQUY 2018-2024 AllRight Reserve.