エステティシャンの更紗と、人気女流官能作家の薫は、中学時代からの親友だった。<br />ふたりの指先は、いつも快楽に従順で、ときどき嘘をつく。<br />「ねえ薫、あたしを小説に出してくれない?」。<br />薫は更紗をモデルにエロティックなシーンを夢想するが、やがて虚構と現実が微妙に交錯し始め、快楽の波にあらがえなくなっていくー。<br />傑作情痴小説。<br />