女子虫
自惚れと自虐の間を漂いながら、‘身の丈の幸せ’求めて今日も荒野を突き進む! でも、ポジティブな言葉で無闇に励まさないでほしい――。
40歳を過ぎたら、子供も家も持っているはずだった。
なのに、東サユリの現実は、韓流グループ「美男宮殿」に情熱を注ぐだけの毎日。
自称・中二病で小学校教師の夫は、児童に振り回され、妻にはもはや無関心だ。
好きな男のためのときめき代くらい自分で稼ごうと、サユリはパートに出たものの、なぜか職場の若い男になつかれて――。
ハイテンションな会話の応酬! 前にも後にも進めない女たちの痛々しさをおかしくも鋭く描く、笑えて苦い女子小説。
‘女子’と‘労働’を描き続けてきた、宮崎誉子の進化形!
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