元寇後の激動の世、華麗な書と卓越した詩で中国と日本を結んだ傑僧がいた!幼き頃に故郷を追われ、名僧・一山一寧の弟子として修行に励む、若き僧侶・雪村友梅。<br />その書と詩の才能を認められ、仏道の奥義を究めるべく元国朝に単身渡る。<br />禅僧・叔平隆や当代一流の大書家・趙子 昂との出会いを通して異国の地で叡智を磨く雪村であったが、蒙古人による日本人狩りの手が迫っていた――。<br />