「このまま、殺して…」。<br />花火大会の夜、エクスタシーの頂点で冬香が発した言葉に誘われるまま、菊治は彼女の首を絞める。<br />最愛の女を殺めた男。<br />彼を待っていたのは、苛烈な取り調べと孤独な法廷闘争だった。<br />故意か過失か、それとも愛の証しか。<br />菊治が最後に受け入れた罪と罰とは?論理では測れぬエロスの深淵を問い詰めた文芸大作。<br />感動の結末。<br />