生まれついた階級が全てを決定する世界。<br />ツバサは「Cマイナス」という出自を呪い、そこから抜け出すために猛勉強をしている。<br />劣等感を忘れさせてくれるのは、盲目のピアノ調律師とのセックスだけだ。<br />ある日、階級制度に反対するテロリズムを目撃したツバサは、自分の中で何かが動き出すのを感じた。<br />希望と自由の意味を探る傑作恋愛小説。<br />