「怪談」「耳なし芳一」などの名作で名高い作家・小泉八雲(=ラフカディオ・ハーン)。<br />その墓前で謎めいた女性に出会い恋した恒一は、彼女とともに八雲の足跡を辿る旅に出る。<br />八雲の作品を読み返し、焼津、松江、そしてマルチニーク島へ……。<br />過去と現在を往還する旅の果てには、何が待っているのか。<br />「現実」と「物語」が交錯する傑作長編小説。<br />