バックパッカーの聖地・カオサン通りにある「ミカドホテル」。<br />日本社会をドロップアウトした「沈没組」が集うこの最底辺ホテルで、殺人事件が勃発。<br />宿泊者の一橋は犯人捜しを始めるが、三度の食事はすべてドラッグという斎藤、スナイパー気取りのゴルゴ、ゲテモノ食いのチワワら、他の「沈没組」が全員怪しく思えてきて――。<br />暗黒系群像ミステリ。<br />