六本木の路上で身元不明の女の絞殺死体が発見された。<br />事件直前、近くのバーで偶然被害者と居合わせた商社勤務の亜希は、唯一の目撃者として捜査1課にマークされてしまう。<br />外事警察も捜査に乗り出し、被害者は中国人女性・静蕾と判明。<br />しかし彼女には腹上死事件の重要参考人という別の顔があった……。<br />女の人生と国家権力が交錯する傑作警察小説。<br />