右目をまたぐ大きな傷を持つ総髪の浪人・藤五郎。<br />彼の裏の稼業は、仇討奉行・大久保彦左衛門の命を受けた「仇討探索方」。<br />依頼主の仇を探し出し、目の前に引きずり出すのが仕事である。<br />ある日、探索方に「仇である我が母を探して欲しい」という因果な依頼が舞い込む。<br />だがその仇人が、将軍家光の側近・堀田正盛の屋敷に潜んでいるとわかり――。<br />