京都・二条で小さな和食器店を営む紫(ゆかり)。<br />好きなものに囲まれ静かに暮らす紫の毎日が、20歳近く年上の草木染め職人・光山(こうざん)の出現でがらりと変わる。<br />無邪気で大胆なくせに、強引なことを‘してくれない’彼に、紫は心を持て余し、らしくない自分に困り果てる。<br />それでも想いは募る一方。<br />ところが、光山には驚くべき過去が――。<br />ほろ苦く、時々甘い、恋の物語。<br />