オートバイは、スペックのなかになど存在しない。<br />オートバイは、陽光と風のなかに、あるいは、たたきつける雨のなかだけに存在するのだ。<br />ライダーたちは、光を受け、風に頬を愛撫され、激しい雨に打たれながら、いつもコーナーの向こう側を見つめている。<br />スピリチュアルな、長編オートバイ小説。<br />