蜂の王様
高見沢俊彦。
ギタリストであり、ソング・ライター。
今をときめく、いわずと知れた超人気グループのリーダーだ。
この世界に入って十年以上の時が流れた。
原宿と麻布、千駄ヶ谷それに青山に部屋がある。
そう、高見沢は文字通りの転がる石なのだ。
部屋から部屋へ。
ツアーからツアーへ。
女から女へ。
孤独から狂騒へ。
ひとりに還り部屋に戻ればいつでも〈I’M A KING BEE〉を聴く。
この単純なブルースナンバーが、ヒップ・スターを演じる高見沢の唯一の子守歌なのだ。
ロックを食み、通底してロックのフィールドを熱く見つめ続ける著者が放つ、THE ALFEEの高見沢俊彦をモデルにした渾身のロック小説。
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