幕末武士道、若きサムライ達
ロック世代の小説家の旗手・山川健一が独自の視点から幕末・明治維新の歴史を提示したしエッセイ集。
武士道がその内に秘めた力をいかんなく発揮したのは、幕末から明治維新にかけての混乱の時代においてだった。
今で言う高級官僚としての武士ではなく、食うや食わずの下級武士や農民出身の若者達が世の中を動かした。
坂本龍馬や高杉晋作、西郷隆盛、勝海舟や山岡鉄舟、そして新選組の時代である。
これを、幕末武士道と呼ぶことにしたい。
かつて戦国武士道があり、それが観念化することによって『葉隠』武士道が生まれた。
時代は幕末になり、一種の揺り戻し現象とも言うべき幕末武士道の誕生が、維新を可能にしたのである。
(『幕末武士道、若きサムライ達』前書きより)
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