狸の名門・下鴨家の矢三郎は、親譲りの無鉄砲で子狸の頃から顰蹙ばかり買っている。<br />皆が恐れる天狗や人間にもちょっかいばかり。<br />そんなある日、老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎ‘二代目’が英国より帰朝し、狸界は大困惑。<br />人間の悪食集団「金曜倶楽部」は、恒例の狸鍋の具を探しているし、平和な日々はどこへやら……。<br />矢三郎の「阿呆の血」が騒ぐ!