江戸中期、勘定奉行の荻原重秀が財政立て直しに辣腕を振るった陰に、四人の猛者がいた。<br />金の採掘量減少を受け、重秀が金の含有率を下げる御法度の貨幣改鋳を行うと、四人は十万両分の金を積む御用船を強奪。<br />それは金の枯渇感を煽るための重秀公認の裏工作だったが……。<br />日の目を見ることのない者が暗澹たる時代に光を灯す歴史エンタテインメント。<br />