バツイチの理々子は、路地裏のバーで柴田と名乗る男に声をかけられた。<br />男は「恋人を殺した無実の罪で投獄されたが、今、脱獄中だ」と打ち明ける。<br />そして、飲酒OK、ジムやシアタールームまであり、「出入り自由」な刑務所の話を始める。<br />「死んだ彼女を救うため、脱獄を繰り返す奇妙な男」の真相に近づいたとき、理々子が目にした恐ろしいものとは――?