在宅医療専門看護師のわたしは日々終末期の患者や家に籠る患者とその家族への対応に追われる。<br />末期がんだが告知を拒む陽気な患者に徐々に忍び寄る最期。<br />院長は彼に病状を告げるのか?(表題作)卵巣がん末期の妻を支える夫は医者不振で次々、怪しい民間療法に縋っていた(「アロエのチカラ」)。<br />リアルだが、どこか救われる6つの傑作連作医療小説。<br />