私以外みんな不潔
「勝手に他のつまらない子供に、私のなかに入ってこられるのはごめんである。
」か弱くも気高い、五歳の私小説。
「今度の幼稚園はうちから遠く遠く離れた、大きなほこりっぽい交差点の角にある。
空気が濁って見える。
この世のがけっぷちギリギリのところにあるのは確かだ。
」「私というのはだいたい人がさわってくるのだっていやなんです。
」「遊びは何よりひとり遊び。
仲がよいのは姉、そして弟。
それ以上のことはない。
」「私は汚いものを見たとき、何かが入ってくるような気がして反射的に口を閉じてしまう。
」「帰りのバスは優しくて正しい世界へと私を連れ戻してくれる。
」(本文より)ジェーン・スー氏推薦! ――早熟で非凡だからこそ自分を持て余す主人公を、思わずぎゅっと抱きしめたくなることたびたびでした。
ま、体を硬直させ全力で拒絶してくるだろうけど。
私小説です、たぶん。
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