祝儀能殺人事件を解決した労を称えられ、稲生下野守から茶会に誘われた多田文治郎。<br />世に名高い陶芸家・沼波弄山が主催する茶会は趣向を凝らした宴席へと続いたが、山場となった江戸では珍しい「普茶料理」の最中、厠に立った客が何者かに殺される。<br />犯人は列席者の中に? 手口は? 文治郎の名推理が始まった。<br />人気の時代ミステリ、待望の第三弾!