高知で農家を手伝う北嶋英二の双子の兄が自殺した。<br />「農地を祇園京福堂の清水京子に譲る」と書かれた遺書を持ち英二は京子を訪ねるが、彼を兄と間違い‘失踪した恋人’との再会を喜ぶ姿に真実を伝えられない。<br />ところが翌日、京子と職人の密会が発覚。<br />京子は兄を愛していたのかそれとも――。<br />ここは腹黒の街。<br />美しき京女の正体を‘よそさん’は暴けるか。<br />