身の丈六尺(約180cm)、横幅も充分。<br />ぬりかべの如き男は甘沼大八郎。<br />北町奉行所にその人ありと言われ、こみいった咎事を持ち込まれる定廻り同心だ。<br />「仏罰が下るぞよ」と唱えた直後、巨大仏に住職本人が押しつぶされた(「仏罰の鳥を追え」)、大掛かりな消え技で売る奇術師の流血舞台(「最後の大奇術」)他、怪事件のからくりを名推理で解く捕物5編。<br />