突然、理由もなく嫁ぎ先から離縁された女流書家の岡島雪江は心機一転、筆法指南所(書道教室)を始める。<br />しかし大酒飲みの師匠・巻菱湖や、かまびすしい弟子の武家娘たち、奥右筆の弟・新之丞に振り回される日々。<br />そんなある日、元夫の章一郎が「ある事件」に巻き込まれたことを知り――。<br />江戸時代に生きる「書家」とその師弟愛を描いた、感動作。<br />