超大型台風が上陸し、気象庁の田久保は進路分析や避難勧告を出すために奔走。<br />関東で土砂災害が次々と起こり、田久保の家族も巻き込まれる。<br />妻や子どもが逃げ込んだ避難所自体が危険な地盤上にあったのだ。<br />田久保はさらなる避難を促したが、風雨が激しく、遂に斜面が崩れる……。<br />自然の猛威に翻弄される人間の焦燥と葛藤を描く戦慄の予言小説。<br />