憧れのファッション誌からオカルト誌へと異動させられた雛子の初仕事は、宇宙オタクの高校生・二宮竜胆への取材だった。<br />彼は並外れた頭脳と洞察力、さらには見目麗しい容姿を持ちながら極度の人間嫌い。<br />超高層マンションの最上階に引きこもりながら、十年前にたった一度声を聞いただけの、‘あの人’との再会を待ち望んでいた。<br />青春ミステリー。<br />