高校二年生の真緒と暮らす祖母・千絵の仕事は、割れた器を修復する「金継ぎ」。<br />進路に悩みながらもその手伝いを始めた真緒はある日、引き出しから漆のかんざしを見つける。<br />それを目にした千絵の困惑と故郷・飛騨高山への思い。<br />夏休み、二人は千絵の記憶をたどる旅に出る――。<br />選べなかった道、モノにこめられた命。<br />癒えない傷をつなぐ感動の物語。<br />