自分を強姦した義父を殺害後、華々しいデビューを飾った若き建築家マダレーナ・マリア・ダ・コスタ。<br />過去を封印し、成功を手にした彼女には残酷な運命が待ち受けていた。<br />人生を賭けて設計した児童養護施設の完成により、消せない罪悪感から解放されようとした矢先、施設の一角で入居者の少年が焼身自殺をした。<br />凄惨な焼け跡を見て彼女が決意したのは――?プラハの地で戦争に翻弄される2人の若者を描いた「ルカの麒麟」(第15回坊っちゃん文学賞受賞)を同時集録。<br />