医者の泰山が、ある朝、小烏神社の竜晴を訪ねると、鳥居の下に無残な蝶の死骸が置かれていた。<br />気にする素振りもない竜晴だったが、翌朝も同じ場所に蝶の骸があり、誰の仕業か見張ることに。<br />そこに姿を現したのは、葵の花を手にした美しい娘だった。<br />蝶については何も知らないと言うが......。<br />花に隠された想いは、女の恋心か、それとも野心か。<br />