祖母の死を機に幼馴染の一郎の勧めで、老人たちの「遺影写真」を撮り始めた素人カメラマンの結子。<br />思い出の地で撮影するサービスは評判になるも、思い出を美化する者や嘘をつく者、亡くなった人と一緒に撮りたいという者まで現れて……。<br />1枚の写真をきっかけに止まっていた時間が動き出す。<br />生きることの愛しさと切なさにフォーカスした感涙小説。<br />