ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。<br />彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。<br />ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に振る舞う態度に困惑しながらも、聡子は彼に惹かれていく。<br />しかしある時、彼は衝撃の告白をする。<br />「僕は、実際には存在しない男なんです」。<br />感涙必至の、かつてない長編恋愛サスペンス。<br />