読んでほしい
今日こそ……言うぞ! この一言を! !――せっかく書い小説を誰にも読んでもらえない’売れない放送作家’の、笑いと切なさがクセになる、そして最後にジーンとくる、’ちょっとだけ成長’の物語。
放送作家の緒方は、長年の夢だったSF長編小説をついに書き上げた。
渾身の出来だが、彼が小説を書いていることは、誰も知らない。
――眠る妻の枕元に、原稿を置いた。
気づいてもらえない。
――芸術家になった後輩を呼び出した。
逆に、彼の作品の感想を求められる。
――仕事仲間のディレクターに的を絞った。
仕事の悩みを相談される。
――初恋の女性から連絡がきた。
お願いする前に、’お願い’された。
誰かに、読んでほしい。
誰でもいいから、読んでほしい。
読んでほしいだけなのに!誰に会っても、自分の話を切り出せない。
気づくと、相手の話を聞いてばかり。
はたして、この小説は、誰かに読んでもらえる日が来るのだろうか!?笑いと切なさがクセになる、そして最後にジーンとくる。
’ちょっとだけ成長’の物語。
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