「紀伊玉浦の特産品を活かして 銘菓をつくってくれ」それが、はつねやの音松に課せられた使命だった。<br />藩主から下った最初の材は干し柿。<br />試行錯誤を重ね、これで氷室の柿が尽きるという最後の一つを使った柿羊羹の 出来栄えやいかに。<br />そして半年の紀州滞在中、音松はいくつの菓子を仕上げるのか。<br />さらに藩名にちなんだ「玉の浦」は銘菓と相成るのか。<br />