他人の目を気にして、びくびくと生きている百合は、単純なミスがきっかけで会社をやめてしまう。<br />発作的に旅立った離島のホテルで出会ったのはノーデリカシーなバーテン坂崎とドイツ人マティアス。<br />ある夜、三人はホテルの図書館で写真を探すことに。<br />片っ端から本をめくるうち、百合は自分の縮んだ心がゆっくりとほどけていくのを感じていた-。<br />