埼玉で小五女子が失踪。<br />県警の奈良も捜査に入る。<br />錯綜する証言、意外な場所で出た私物、男に目を付けられていた――情報は集まるも少女は見つからない。<br />捜査本部が縮小されるが、奈良は捜し続ける。<br />彼を駆り立てるのは、かつて見知らぬ男に陵辱され、今も心に傷を負う妹の存在だった。<br />奈良の執念は少女発見に繋がるのか。<br />警察小説の新旗手、最高傑作。<br />