「われらはおまえたちを創った。<br />おまえたちはなにを創るのか?」それが訓練部隊・間明少佐の別れ際の言葉だった。<br />梶野少佐指揮下の実戦部隊に配属された慧慈は地下都市・破沙へ赴くが、強硬な火星移住策を進める国連軍に反感を強め、アートルーパーの独立を宣言した。<br />さらにナノテクによる地球復興を目論む一派との交渉は、慧慈に独自の世界観による復興を決意させる。<br />それは残酷な創造主への道だった。<br />神林SFの到達点