ネルーダ事件
南米チリで探偵をしているカジェタノはカフェで、この稼業を始めるきっかけとなった事件を思い出していた。
それは1973年、アジェンデ大統領の樹立した社会主義政権が崩壊の危機を迎えていた時のことだった。
キューバからチリにやって来たカジェタノは、革命の指導者でノーベル賞を受賞した国民的詩人ネルーダと出会い、ある医師を捜してほしいと依頼される。
彼は調査を始めるが、ネルーダの依頼には別の目的が隠されていた。
メキシコ、キューバ、東ドイツ、ボリビアへと続く波瀾の捜索行。
チリでベストセラーを記録した話題作。
/掲出の書影は底本のものです
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