外には深い霧が漂っていた。<br />電話を借りるためランゲート館に入ってきたスタークウェッダーはそこで異様な光景をみた。<br />館の当主が椅子にうずくまり、そのかたわらでは夫人が拳銃を握っていたのだ。<br />やがて当主の奇行とその周囲の人間たちの悪意が明らかに……奇怪さが醍醐味のオリジナル戯曲。<br />