火星ではひとりが一個、銀色のボール状のパーソナル人工脳を持っている。<br />各人の経験データを蓄積をするこの人工脳は、巨大企業・秋沙能研に制御され、人工副脳となるのだ。<br />そして、事実上火星を支配する秋沙能研の当主は「帝王」と呼ばれていた……。<br />人間を凌駕する機械知性の存在を問う、火星三部作の第二作。<br />