大晦日の朝、私立探偵・沢崎のもとを見知らぬ若い女、伊吹啓子が訪れた。<br />銀行強盗を自首した父の無実を証明してほしいという。<br />彼女を父親が拘留されている新宿署に送り届けた沢崎は、狙撃事件に遭遇してしまう。<br />二発の銃声が轟き、一発は護送されていた啓子の父親に、もう一発は彼を庇おうとした刑事に命中した! 9年もの歳月をかけて完成した、新・沢崎シリーズ第一弾。<br />巻末に書き下ろし掌篇「帰ってきた男」を収録。<br />