「……ただ、お願い。<br />助けて」。<br />唐突に送られてきたモンローからのメッセージは、俺の眠気を覚ますのに充分なものだった。<br />どうしても事情を話そうとしない彼女を夕張のホテルから助出し、無事に本州へと逃がしてやった直後から、<俺>の周りを怪しげな輩がうろつき始める。<br />正体不明のトラブルに巻き込まれ、地元やくざに追われるはめになった<俺>は、ひとり調査を開始するが……旧友との再会、そして別れが哀切を誘う感動作。<br />