『私を生んだのは姉だった』小説家の解良(けら)は、万能著述支援用マシン‘ワーカム’から、言語空間を揺るがす文章の支援を拒否される。<br />友人の古屋は、解良の文章が世界を崩壊させる危険性を指摘するが…・・「綺文」ほか、地上800階の階層社会で太古の‘小説’を夢見る家族の物語「没文」、個人が所有するポットで言葉を育てる世界を描いた「栽培文」など9篇の連作集にして、神林言語SFの極北。<br />第16回日本SF大賞受賞作