長らく姿を消していた幻の竜‘鏡の竜’に選ばれて、〈竜眼卿〉の地位に就いた男装の少女イオン。<br />だが、自分の真の名‘イオナ’を叫べという‘鏡の竜’の声を否定したために、竜と不完全な絆しか結べずにいた。<br />そして、宮城のあらゆる人間が強大な力を目当てに彼女を利用しようと動いていた。<br />そのなかで、イオンにさらなる試練がおとずれる……オーリアリス賞に輝いた、絢爛豪華な宮城で孤独な戦いに立ち向かう少女の物語