夫はいつも彼女を「天使の顔」と呼んでいた。<br />彼女を誰より愛していたのだ。<br />それが突然そう呼ばなくなった。<br />ある日、彼女は夫の服がないことに気づく。<br />夫は別の女のもとへ走ろうとしていた。<br />裏切られた彼女は狂おしい思いを抱いて夫の愛人宅を訪ねる。<br />しかし、愛人はすでに何者かに殺されており、夫に殺害容疑が! 無実を信じる彼女は、真犯人を捜して危険な探偵行に身を投じる……新訳で贈るサスペンスの第一人者の傑作。<br />