緻密かつ大胆な犯行で警察を翻弄し、次々と銀行を襲撃していくレオたち。<br />その暴力の扱い方は少年時代に父から学んだものだった。<br />かつて彼らに何がおこったのか。<br />そして今、父は何を思うのか――過去と現在から語られる‘家族’の物語は、轟く銃声と悲しみの叫びを伴って一気に結末へと突き進む。<br />スウェーデン最高の人気を誇り、北欧ミステリの頂点「ガラスの鍵」賞を受賞した鬼才が、圧倒的なリアリティで描く渾身の大作。<br />