ヒュレーの海
【第4回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作】‘混沌(ケイオス)’が地表を覆って世界が崩壊し、地球が巨大な記録媒体‘地球の記録(スフィア・ドライブ)’と化した未来。
身体を生体コンピュータ化した人類は、地球の記憶から技術(データ)を発掘(サルベージ)し文明を延命させていた。
序列第三位国家イラの下層民が住む地下都市(ボトム)で育った天才発掘屋(サルベージャー)の少年ヴェイと少女フィは、偶然発見した昔の映像に惹かれ本物の海を探す約束をする。
それは二人の幼年期の終りへの第一歩だった──。
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